中級者と上級者の壁②
2013年7月1日 TCG全般 コメント (5) 前回は考察を書くつもりが眠くなってしまい、結局自分の事だけになってしまったので、今回は割とまじめに考察します。
中級者と上級者の差を一言で言うのは難しいです。そこで、下記の視点から説明していきたいと思います。
① デッキ構築力
これは、例を挙げるとバトカニで優勝した方々のデッキを見ると、分かりやすいと思います。
まず、チームアチャモの方々は、昨年の東北カーニバルでダークサザンを世に出し、その後のBW環境に一大勢力となるアーキタイプを創り出しました。あの動きの美しさや、タッチでシンボラーやシェイミを投入した斬新なデザインには、私ならずとも世のみなさんセンセーショナルな印象を受けたことでしょう。
今年の千葉カーニバルを制したビリゲノフワライドも、カメケルやプラズマ団をメタりつつ、他のデッキとも対等以上に戦える美しいデザインであると思います。
また、今年の名古屋カーニバルで優勝されたとーしんさんのデッキ『スイクンテラキオン』は、プラズマ団の多い環境を見越しつつ、他のデッキにも対応しうる、オリジナリティと強さを兼ね備えたデザインだと思いました。普通の人が使っても真似できないところにも凄みが感じられます。
このように環境を読む鋭い目と、タッチカード等、細部まで作り込まれた構築にエキスパートとしてのこだわりとプライドが感じられるのです。
ふと思い出しましたが、今年の大阪カーニバル優勝者のじいタンクさんのデッキも細部にこだわりのあるデッキでした。N2枚、エーススペックがポケモン回収サイクロン、チェレン投入等、通常では見かけないカードがかなりありましたよね。
昨年辺りからの優勝デッキを見返すと、やはり優勝者=トッププレイヤーの選択は一味違うと唸らせられるのです。
② プレイング
あくまで、自分の感覚ですが、上級者はまずサポートカードの使い方が的確です。我々だと例えばNとアララギの双方が手札に有る場合、どちらにするかと迷いますが、この選択に迷いが無いように見えます。また、フウロで持ってくるカードも場面に最適なものを迷いなく持ってきているように見えるのです。
次に相手のキーとなるポケモンを確実につぶす判断力です。
例として挙げると、私が初心者だった頃に、ゼクビールに全く勝てずに悩んでいました。なぜなら、せっかくゼクロムを倒そうとしても、与えたダメージはげきりんによって自分にはね返ってくるし、よしんばゼクロムを倒してもまた次のタ-ンには、他のゼクロムが2~3エネを付けて降臨するのです。正直打つ手がないなぁと悩んでいました。
ちょうどその頃に、確かチーフさんのレポートか何かで「セオリー通りにシラス、ビールから倒して勝ち。」というような記述を見かけたのです。そこで、息子のゼクビールと対戦し、記事通りにシラスから倒していくと、確かに相手の動きが止まりました。
その時、キーとなるポケモンを倒し間違えると、後々の展開等に大きな差ができるということを実感したのです。同じように、ヤミラミダークライデッキのヤミラミやカメケル系デッキのゼニガメ、カメックス等、倒すことが優先されるカードが少しずつ見えるようになってきました。
前回にも書きましたが、上級者はリソース管理が上手です。例えばキャッチャーが手札に何枚、山札に何枚、そしてサイドに何枚あるかという状況を把握した上で、何をどうするのがよいかという場における最善手を選択されているように見えます。
これは私見ですが、最近の傾向として大会の上位入賞者のレシピにフウロの枚数が増えているのは、リソース管理能力に優れた方が実力を発揮しやすい環境であるということの表れなのではないかと考えています。
だとすると、ボードゲームに必要な記憶力や計算力が高く、読みの深い人が勝ち上がりやすい環境であるということで、言うなれば強い人が勝つ健全な環境だということもできるのでしょう。(私のような中級者には辛い環境だとも言えます…。)
以上私が感じた上級者と中級者の壁でした。ご意見ご感想等ありましたら、お聞かせ下さい。尚、文中に何名かの皆様の名前を引用させて頂きました。ご都合の悪い点等ありましたらお伝え下さい。
中級者と上級者の差を一言で言うのは難しいです。そこで、下記の視点から説明していきたいと思います。
① デッキ構築力
これは、例を挙げるとバトカニで優勝した方々のデッキを見ると、分かりやすいと思います。
まず、チームアチャモの方々は、昨年の東北カーニバルでダークサザンを世に出し、その後のBW環境に一大勢力となるアーキタイプを創り出しました。あの動きの美しさや、タッチでシンボラーやシェイミを投入した斬新なデザインには、私ならずとも世のみなさんセンセーショナルな印象を受けたことでしょう。
今年の千葉カーニバルを制したビリゲノフワライドも、カメケルやプラズマ団をメタりつつ、他のデッキとも対等以上に戦える美しいデザインであると思います。
また、今年の名古屋カーニバルで優勝されたとーしんさんのデッキ『スイクンテラキオン』は、プラズマ団の多い環境を見越しつつ、他のデッキにも対応しうる、オリジナリティと強さを兼ね備えたデザインだと思いました。普通の人が使っても真似できないところにも凄みが感じられます。
このように環境を読む鋭い目と、タッチカード等、細部まで作り込まれた構築にエキスパートとしてのこだわりとプライドが感じられるのです。
ふと思い出しましたが、今年の大阪カーニバル優勝者のじいタンクさんのデッキも細部にこだわりのあるデッキでした。N2枚、エーススペックがポケモン回収サイクロン、チェレン投入等、通常では見かけないカードがかなりありましたよね。
昨年辺りからの優勝デッキを見返すと、やはり優勝者=トッププレイヤーの選択は一味違うと唸らせられるのです。
② プレイング
あくまで、自分の感覚ですが、上級者はまずサポートカードの使い方が的確です。我々だと例えばNとアララギの双方が手札に有る場合、どちらにするかと迷いますが、この選択に迷いが無いように見えます。また、フウロで持ってくるカードも場面に最適なものを迷いなく持ってきているように見えるのです。
次に相手のキーとなるポケモンを確実につぶす判断力です。
例として挙げると、私が初心者だった頃に、ゼクビールに全く勝てずに悩んでいました。なぜなら、せっかくゼクロムを倒そうとしても、与えたダメージはげきりんによって自分にはね返ってくるし、よしんばゼクロムを倒してもまた次のタ-ンには、他のゼクロムが2~3エネを付けて降臨するのです。正直打つ手がないなぁと悩んでいました。
ちょうどその頃に、確かチーフさんのレポートか何かで「セオリー通りにシラス、ビールから倒して勝ち。」というような記述を見かけたのです。そこで、息子のゼクビールと対戦し、記事通りにシラスから倒していくと、確かに相手の動きが止まりました。
その時、キーとなるポケモンを倒し間違えると、後々の展開等に大きな差ができるということを実感したのです。同じように、ヤミラミダークライデッキのヤミラミやカメケル系デッキのゼニガメ、カメックス等、倒すことが優先されるカードが少しずつ見えるようになってきました。
前回にも書きましたが、上級者はリソース管理が上手です。例えばキャッチャーが手札に何枚、山札に何枚、そしてサイドに何枚あるかという状況を把握した上で、何をどうするのがよいかという場における最善手を選択されているように見えます。
これは私見ですが、最近の傾向として大会の上位入賞者のレシピにフウロの枚数が増えているのは、リソース管理能力に優れた方が実力を発揮しやすい環境であるということの表れなのではないかと考えています。
だとすると、ボードゲームに必要な記憶力や計算力が高く、読みの深い人が勝ち上がりやすい環境であるということで、言うなれば強い人が勝つ健全な環境だということもできるのでしょう。(私のような中級者には辛い環境だとも言えます…。)
以上私が感じた上級者と中級者の壁でした。ご意見ご感想等ありましたら、お聞かせ下さい。尚、文中に何名かの皆様の名前を引用させて頂きました。ご都合の悪い点等ありましたらお伝え下さい。
コメント
私の周りの方々で考えたら、驚異的な引きを最後に見せて必ずといっていいほど勝つ人達がいます。
残されたカードの把握もしっかりしているんで、結果、素人目にはそう見えるんでしょうね。っという感想です。そういう方々に、その場の勢いや賭けの選択で、たとえその勝負をとったとしても、拾った勝ちは上達は上達には、結びついていないことは最近ひしひしと感じます。たかが60枚の紙、されど60枚の意思を表現できるカード。
中級者と上級者の差は考えていた以上に、開きがあることを最近特に思う次第です。次のステップはこのあたりが見えてくることが、上達への近道かなと考えます。
と、長々と散文失礼しました。
よろしくお願いします。
私もおそらく似たようなポジションなのだと思います。デッキの圧縮を計算しながらできる人は、間違いなく上級者ですよね。私もまだまだ中級者なので、今後も精進していきたいと考えています。コメントありがとうございました。
こちらもリンクさせて頂きました。今後ともよろしくお願い致します。