トッププレイヤーの薫陶
2013年6月18日 TCG全般 三週間ほど前に一度アップしたエントリでしたが、後になって気になった部分があり、一度削除してしまいました。若干修正を加えましたので、またアップします。
バトカニ大阪を終えて、息子が新しいデッキを使いたいというので、大阪会場でお話しさせて頂いた、はっしーさんのスピードダークライを完コピで持たせてやりました。
ちょうど、カーニバルで得たプロモダークライをどこかで使いたいと考えていたためのセレクトでしたが、組んでみて感じたのはその完成度の高さと、動きの美しさです!一見してダークライが立ち上がる速度の速さは見て取れたのですが、実際に回してみるとその動きの見事さに舌を巻きます。
息子には、『すごく難しいぞぉ…。』と渡したのですが、ゲノセクトのGブースターにダークライEXが一撃で倒された直後のターンに、再び3エネダ-クライEXが立つ、その圧倒的速さに、既にこのデッキの虜になっております。
しかし、子どもの進歩のスピードというものは恐ろしく、先日まで私に対して中々勝てずにいたものが、スピードダークライを回し始めてからは、対父親5勝0敗でした。すっかり父親は置いていかれた感じです。
やはり厳しい舞台で揉まれた経験が、彼に自信を与えていることは間違いの無い事実のようです。実戦に勝る練習無しという言葉の通りですね。
さて、今回の1ヶ月間に渡るバトカニで得たものの一つに、トッププレイヤーの打ち筋やプレイスタイルを間近で見られたということがあります。その経験をコラムとしてまとめていきたいと思います。
名古屋チャンピオンのとーしんさんが、プレミアの1戦目ではわさんのカメケルと対戦されている様子を、運良く隣のテーブルで見る機会に恵まれました。先だってのバトカニ名古屋レポートでも書かせていただきましたが、この時の彼の集中力と鬼気迫る様子は、完全に私が今までに見たプレイヤー像を超えていました。
おそらくこの時トラッシュに落ちているリソースを確認されていたように思いますが、一枚一枚を丁寧に見ていき、場に見えている状況と照らし合せているように見受けられました。その集中力たるや凄まじく、おそらく彼の頭の中には自分と相手のトラッシュ、山札に残るリソースの枚数全て入っているのだろうと感じられました。
後で、知り合いから聞いた話では、とーしんさんの記憶力の良さは有名だそうで、対戦中は、盤面のほとんどを把握されているということでした。昔、将棋の羽生善治さんが強かった頃、対局をテレビで見た事がありましたが、その時の名人の様子と、とーしんさんの考え込む姿が自分の中で重なりました。そして、その試合に勝利した彼が最終的に頂点に立った訳です。
CHANGさんのコメントか何かで、『あのスイクンテラキオンは、とーしんくんだから使いこなせる。』という主旨の文がありましたが、うちの息子が大阪のプレミア1回戦で対戦した小学生の子が、ドローアウトで敗れたという話は、このデッキのリソース管理がいかに難しいものであるのかという一端を表すのではないでしょうか。
とーしんさんの姿を見て、やはり自分は弱冠運がいい程度のプレイヤーに過ぎないということを再確認したのでした。
次に紹介するのは、あいうえおさんです。DNでも有名人で、実際にお会いした方は分かると思いますが、さわやかで甘いマスクのイケメンです。現在彼のDNで、写真も公開されていますので、気になる方は一見の価値有りです。
DNの文章だけを見ている方々には、彼の凄さは伝わりにくいと思います。私もみらチャン等でお会いする前までは、どちらかというと勢いのあるタイプの若者なのかなぁと思い込んでいました。
ところが、実際にお会いしてみるととても礼儀正しく、誰に対しても気さくに話しかける優しい若者です。また、プレイスタイルは繊細で、徹底したリソース管理と先を読む能力を駆使して戦うタイプのプレイヤーです。
しかし、そういう人あたりの柔らかさや繊細な打ち筋とは正反対に、ポケカに対する情熱は凄まじく、お話をさせて頂くと、デッキ構築やプレイングに対するこだわりがひしひしと伝わってきます。また、他プレイヤーとの交流や情報の収集等、ネットワークも幅広くお持ちで、方々で様々なプレイヤーと交流されている様子に感心させられます。
こういう交流による人の輪と彼自身の情熱が、トップクラスの実力を支える礎となっているのでしょう。
実はあいうえおさんの最近の記事で一番関心を持って読ませて頂いたのは、
『プラズマの考察の続き』
http://a02100210.diarynote.jp/201305221325295983/
でした。
この中の一節、『こんなことは認めたくないんですが僕は引き運が弱いんです。』が、私には魂の叫びとして届いたのです。
自分自身の状況、もしくは環境としてこういう特色があるから、「せめてこの部分を完璧にしていこう」とプレイングを磨かれているのでしょう。あの迷いの無い判断の速さと、状況を見取る洞察力の高さに感心させられましたが、その裏には上記の記事のような苦心があったということを知ることができました。
こうやって彼のバトカニに賭けるエネルギーを知ると、自分自身の努力の至らなさを思い知りました。やはり日頃からカードを触り、様々な場面に習熟しておかなければ、ああいった大舞台では勝ち残れないのだろうなぁと反省しきりでした。
今回は、間近で見たファイナリストお二人の人物像を述べさせて頂きました。世のプレイヤーに強豪のありのままの姿が伝われば、何らかの参考になるのでは…と思い書いた次第です。
バトカニ大阪を終えて、息子が新しいデッキを使いたいというので、大阪会場でお話しさせて頂いた、はっしーさんのスピードダークライを完コピで持たせてやりました。
ちょうど、カーニバルで得たプロモダークライをどこかで使いたいと考えていたためのセレクトでしたが、組んでみて感じたのはその完成度の高さと、動きの美しさです!一見してダークライが立ち上がる速度の速さは見て取れたのですが、実際に回してみるとその動きの見事さに舌を巻きます。
息子には、『すごく難しいぞぉ…。』と渡したのですが、ゲノセクトのGブースターにダークライEXが一撃で倒された直後のターンに、再び3エネダ-クライEXが立つ、その圧倒的速さに、既にこのデッキの虜になっております。
しかし、子どもの進歩のスピードというものは恐ろしく、先日まで私に対して中々勝てずにいたものが、スピードダークライを回し始めてからは、対父親5勝0敗でした。すっかり父親は置いていかれた感じです。
やはり厳しい舞台で揉まれた経験が、彼に自信を与えていることは間違いの無い事実のようです。実戦に勝る練習無しという言葉の通りですね。
さて、今回の1ヶ月間に渡るバトカニで得たものの一つに、トッププレイヤーの打ち筋やプレイスタイルを間近で見られたということがあります。その経験をコラムとしてまとめていきたいと思います。
名古屋チャンピオンのとーしんさんが、プレミアの1戦目ではわさんのカメケルと対戦されている様子を、運良く隣のテーブルで見る機会に恵まれました。先だってのバトカニ名古屋レポートでも書かせていただきましたが、この時の彼の集中力と鬼気迫る様子は、完全に私が今までに見たプレイヤー像を超えていました。
おそらくこの時トラッシュに落ちているリソースを確認されていたように思いますが、一枚一枚を丁寧に見ていき、場に見えている状況と照らし合せているように見受けられました。その集中力たるや凄まじく、おそらく彼の頭の中には自分と相手のトラッシュ、山札に残るリソースの枚数全て入っているのだろうと感じられました。
後で、知り合いから聞いた話では、とーしんさんの記憶力の良さは有名だそうで、対戦中は、盤面のほとんどを把握されているということでした。昔、将棋の羽生善治さんが強かった頃、対局をテレビで見た事がありましたが、その時の名人の様子と、とーしんさんの考え込む姿が自分の中で重なりました。そして、その試合に勝利した彼が最終的に頂点に立った訳です。
CHANGさんのコメントか何かで、『あのスイクンテラキオンは、とーしんくんだから使いこなせる。』という主旨の文がありましたが、うちの息子が大阪のプレミア1回戦で対戦した小学生の子が、ドローアウトで敗れたという話は、このデッキのリソース管理がいかに難しいものであるのかという一端を表すのではないでしょうか。
とーしんさんの姿を見て、やはり自分は弱冠運がいい程度のプレイヤーに過ぎないということを再確認したのでした。
次に紹介するのは、あいうえおさんです。DNでも有名人で、実際にお会いした方は分かると思いますが、さわやかで甘いマスクのイケメンです。現在彼のDNで、写真も公開されていますので、気になる方は一見の価値有りです。
DNの文章だけを見ている方々には、彼の凄さは伝わりにくいと思います。私もみらチャン等でお会いする前までは、どちらかというと勢いのあるタイプの若者なのかなぁと思い込んでいました。
ところが、実際にお会いしてみるととても礼儀正しく、誰に対しても気さくに話しかける優しい若者です。また、プレイスタイルは繊細で、徹底したリソース管理と先を読む能力を駆使して戦うタイプのプレイヤーです。
しかし、そういう人あたりの柔らかさや繊細な打ち筋とは正反対に、ポケカに対する情熱は凄まじく、お話をさせて頂くと、デッキ構築やプレイングに対するこだわりがひしひしと伝わってきます。また、他プレイヤーとの交流や情報の収集等、ネットワークも幅広くお持ちで、方々で様々なプレイヤーと交流されている様子に感心させられます。
こういう交流による人の輪と彼自身の情熱が、トップクラスの実力を支える礎となっているのでしょう。
実はあいうえおさんの最近の記事で一番関心を持って読ませて頂いたのは、
『プラズマの考察の続き』
http://a02100210.diarynote.jp/201305221325295983/
でした。
この中の一節、『こんなことは認めたくないんですが僕は引き運が弱いんです。』が、私には魂の叫びとして届いたのです。
自分自身の状況、もしくは環境としてこういう特色があるから、「せめてこの部分を完璧にしていこう」とプレイングを磨かれているのでしょう。あの迷いの無い判断の速さと、状況を見取る洞察力の高さに感心させられましたが、その裏には上記の記事のような苦心があったということを知ることができました。
こうやって彼のバトカニに賭けるエネルギーを知ると、自分自身の努力の至らなさを思い知りました。やはり日頃からカードを触り、様々な場面に習熟しておかなければ、ああいった大舞台では勝ち残れないのだろうなぁと反省しきりでした。
今回は、間近で見たファイナリストお二人の人物像を述べさせて頂きました。世のプレイヤーに強豪のありのままの姿が伝われば、何らかの参考になるのでは…と思い書いた次第です。
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