バトカニが近づき、考察記事が少ないとお嘆きの方も多いかと思いますので、今回はこんな切り口で攻めてみたいと思います。

 以前から私の記事を読んで下っている方は、ご存じかと思いますが、私はあまりフウロというサポートカードが得意ではありません。したがって、BW9環境になってからもアララギ、N、ベルとアクロマを中心にサポートカードを構成しています。

 ところが、先日の関西遠征では特に【あくまでも私個人の感覚ですが…】勝負所でフウロを使われて負ける場面が多かったです。また、対戦する方々の多くが、ゲームの中盤から終盤にかけてフウロを使って詰めに入っておられる印象でした。

 前環境とは、あきらかにサポートの配分が違うように感じられるBW9環境ですが、なぜこのような状況になっているのでしょうか。

 今回はいくつかの具体例を挙げつつ、考えていきたいと思います。まず、自分がよく使うサポート配分の例として、第4回みらチャン杯で使った『PSデオキュレム』のサポート配分を見て頂きます。

4 アララギ博士
4 N
4 ベル
2 アクロマ

 BW8環境の初期のものですが、ケルキャンに依存していたデッキデザインのくせに、軽石をサーチするためのフウロを入れていない辺りが微妙なところです。しかし、デッキそのものが手札をダンプして大量にドローできるデザインであったため、不思議と事故ることはありませんでした。プラズマ団系のデッキとは相性のいい配分だったと思っています。

 次に私と違いフウロを重視されているあ行さんが、第5回のみらチャン杯終了後に、使用デッキであるボルトキュレム型プラズマ団を改良した後のサポート配分を見ていきましょう。ちなみに改善前のデッキで、あ行さんはベスト8に進出されています。

4 アララギ博士
4 N
4 フウロ
3 アクロマ

 私の配分とは対照的に、フウロ4積みが特徴的です。同じプラズマ団系でもこれは、違いが極端ですよね。ただ、アクロマ3積みでドローの部分をしっかり確保されていたり、ここには出ていませんが、通常2~3積みの方が多い、タチワキシティジムが1枚だったりとフウロ4積みの利点を生かして、デッキをうまく圧縮されている部分も見えます。これによって、キャッチャーや毒催眠、いれかえを必要な場面で持ってきて戦況をコントロールしようとする狙いがよく見えます。これはこれでプレイヤーのデザインがよく見えるサポート配分だと言えるでしょう。

 それでは、BW9環境ではどんな配分なのでしょうか。まずは、第6回みらチャン杯で優勝したサタンさんの世を忍ぶ仮の姿、葱さんのDNで公開されているリストを見てみましょう。

4 アララギ博士
4 N
4 フウロ
2 ベル
2 アクロマ (プラズマ団)
 
 枚数的には、今までで一番多い16枚です。葱さんと言えば、ご本人が公言しておられるようにトロピカルビーチを愛用しておられて、今までのデッキリストを見ると、ビーチのサーチ用にフウロを多投されているのだと考えていましたが、今回のデッキ構成等から鑑みるに、バングルやスクラッパーなど、その場に応じたグッズをサーチするためにフウロを多投されているようです。実際に対戦もさせて頂きましたが、その場に応じた判断が的確で、その正確なプレイングとフウロ4積みが噛み合っている印象を受けました。

 次に葱さんと同じ、チーム布団に所属しておられる奉天さんが同じく第6回みらチャン杯で3位入賞されたデッキのリストを見てみましょう。

4 アララギ博士
4 N
4 フウロ
3 アクロマ
1 トロピカルビーチ

 構成的にはあ行さんと似ていますが、初手フウロの保険としてビーチがピン挿しで投入されています。フウロでグッズをサーチする利便性と手札の補充をバランス良く実現した配分だと言えるでしょう。

 以上、私のものを除く、みらチャン杯の上位進出デッキを見て、もうお気付きですよね。現在はどうやらフウロの時代のようです。

 フウロ4積みとそれを補うためのドローサポートの増加、また無駄なグッズやスタジアムの圧縮がBW9環境のテーマになっているようです。それによってより的確な判断とプレイングが求められるようになっているとも言えるでしょう。

 ちなみに、私は先日あ行さんの記事で公開されていたボルトキュレム型のプラズマ団をコピーして回してみましたが、若い女性(フウロ)は、おじさんには冷たいらしく、あまり来て欲しくない初手にはよく現れるくせに、終盤の詰めとなる肝心な場面ではことごとく引けないという気まぐれな女っぷりを発揮してくれました。

 シルバーバングルや白銀の鏡、ツールスクラッパーに軽石と環境はまさにグッズとそれをサーチするためのフウロによって支配されているといっても過言ではないのかもしれませんね。今週のジムチャレンジカップではどのような動きがあるのでしょうか。楽しみです。

コメント

デュオ
2013年4月10日0:48

シャッス!

フウロは2は必ずデッキには投入しています

個人的にも4投はなかなか扱いやすいのでスペースあれば多めに積むみたいな感じですね

やはり終盤におけるキャッチャー等のサーチは強力ですし、フウロ転送も強いです

あいうえお
2013年4月10日0:55

ご紹介ありがとうございますm(_ _)m

ちなみにここだけの話ってのもおかしいですが、今のデオキボルトキュレムアブソルのサポの枚数はアララギ4N4フウロ4ベル2アクロマ2になってます。

キャッチャー
2013年4月10日15:55

自分もフウロ入れないで構築してますよ。だって入れないほうがよく回りますからね。

いおり父
2013年4月10日20:35

プラズマ団を組むに当たっては、フウロ4積はアララギやNと同じくらい常識になりつつありますね。しかし、フウロを積むことで、強いのですが一気にプレイングが難しくなり、頭を使いますね。私も、プラズマ団で頑張ろう思う一人なので、フウロ4のプレイングを必死で習得中です!!

わせみかん
2013年4月10日22:41

フウロ好きの私としては使用者が増えるのは嬉しいです。
サポ枚数に関しては個人的に16枚投入が主流になるように思います。
もちろんデッキにもよりますが。

しんいちパパ
2013年4月10日22:54

デュオさん
その通りです。フウロ→キャッチャーや入れかえサーチからのブリザードバーンで落とされたポケモンの何と多いことか…。やはり強いことは間違いないと思います。

しんいちパパ
2013年4月10日22:57

あいうえおさん
私は、現在のこの流行を作ったのが、実はあ行さんだと思っています。イケメンのトレンドメーカー、いい響きですね。私も、あ行さんの流れに乗るか、それとも別の方向に活路を見いだすか、今非常に悩んでいます。

しんいちパパ
2013年4月10日22:59

キャッチャーさん
おっしゃるとおり、その方が良く回るのは承知しているのですが、しっかりと回せる人のフウロ4積みはとても強いのを実感しました。そのかわり状況判断はとても難しいのですけどね…。

しんいちパパ
2013年4月10日23:02

いおり父さん
正直挫折しかけています。現在、他の方向性を模索中です。私には少々難しすぎることを体感しました。

しんいちパパ
2013年4月10日23:05

わせさん
本当に16枚構築多いです。フウロ無しなら13~14枚、フウロ有りなら15~16枚という風にサポートの配分は、現在二分されているように思います。デッキ構築のトレンドの推移を感じます。

トムリン
2013年4月11日17:39

タイトルは、サポ配分の変遷ですが、その裏はグッズ配分の変遷ですね。
多量小種類から少量多種類に変わってきています。

しんいちパパ
2013年4月11日22:05

トムリンさん
おっしゃる通り、現在は鏡、バングル、ツールスクラッパー等が2枚ずつデッキに入ってくる様相で、大量ドローよりもピンポイントで欲しいものを持ってくる方が強いのでしょう。難しい環境になったものです。

バツローグ
2013年4月14日22:44

オトゥです。
コメント頂いていたのに気付かずすいませんでした。
コメント&リンクありがとうございました。
こちらからもリンク頂きます。
DNは息子のバツローグの日記なので極力出没は控えていますが、
最近は乗っ取り気味です。
またお会いする機会がありましたらよろしくお願いします。

しんいちパパ
2013年4月14日22:51

バツローグオトゥさん
まっつんさんの記事から推測して、コメントしたのですが、やはりそうでしたか。ご高名な方と対戦させて頂き光栄です。今後ともよろしくお願い致します。

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