BW9環境雑感④ BW9環境でのメタゲーム
2013年3月31日 TCG全般 コメント (6) 発売して一週間かそこらでの状況なので、確かなものは何もないといいながら、今回データとして貴重なのは関東で最大クラスの自主大会であるみらチャン杯に、BW9発売日翌日に出場した直後、今度は遠く離れた関西で5回のジムチャレンジに参加し、都合20試合程の実戦と、周囲の観戦を通して、BW9環境の概要を知ることができたという事です。
おそらくトータルで50人近い方のデッキを、ざっととはいえ、見ることができましたので、BW9環境雑感第4回となる今夜は、BW9環境におけるメタゲームについて考察していきたいと思います。
もう今さら言うことは無いかとも思いますが、BW9環境におけるトップメタはプラズマ団デッキです。ただし、もう少し正確に述べると、以前私が使用していたようなキュレム単タイプでケルディオキャンセルを前提としたプラズマ団デッキにはあまり人権はなく、いれかえ、キャッチャー、スクラッパー等のリソース管理をシビアに要求される、ボルトキュレムタイプのプラズマ団デッキがトップメタであると認識するべきだと考えます。
私がケルキャンタイプのデオキュレムを使って勝ち進んだ当時は、BW8発売直後で、その有用性にまだ気付いていない方も多く、また、ケルディオEXを一撃で倒せるアタッカーもいなかったため、このデッキタイプが活躍できましたが、現在の環境ではツールスクラッパーを2つ以上積むことが当たり前となっており、また、バングルPSキュレムやゲノセクトEXによって、ケルディオEXを簡単に落とすことができるため、ケルキャンを過信すると痛い目に遭うこと必至です。
第6回のみらチャン杯で上位入賞した、サタンさんや寒天さんのデッキ構成を見ても、いれかえ4積みでリソース管理がシビアな構築になっていることは一目瞭然でしょう。
また、EXポケモンがバングルの標的になるため、ボルトルギア型もあまり見かけなくなっていました。まだまだそのデッキパワーに疑う余地は無いと思うのですが、ボルトキュレム型のスピードに負けることを早くも悟ったのか、使用者が少なかったことが印象的でした。
次に2番手に来るのは、ダークサザン系統かと思います。みらチャン杯では意外と選択者が多く、対戦した方、観戦した方含めて少なくとも10名近くがこのデッキを選択しておられました。
デッキの根幹であるサザンドラ、ダークライEX、ヤミラミあたりは、不動ですが、タッチのポケモンがBW8環境でよく見られたケルディオEXではなく、新弾の目玉ポケモンの一つであるビリジオンEXやPSキュレムを意識したギラティナEX、また白銀の鏡をタッチ【or2積みくらい?】で使うシンボラーBW5、PSアブソル、ミューツーEX、ゲノセクトEX等多様で、エネもブレンドに加えてプリズムまで投じているものもあり、デッキの型の進化を感じさせられました。
自分も関西遠征の終盤で使ってみましたが、テクニカルで頭を使うものの、トランスが便利で、状態異常を回復できるギミックがあるため、強いと思いました。ジュニアの部でうちの息子とユイさんのミラー戦を観戦する場面があったように、中級者にも扱いやすく、サザンが立てば一気に逆転できる可能性があるのも魅力です。
3番手は、狙っている方も多いと思うビール系デッキです。おそらくレックビールの強さを強調する方が多いと思いますが、シルバーバングルの影響でガブチルがにわかに活気づいている現状を見返すと、レックウザEXが狙い撃たれる可能性もあり、バッフロンを起用するタイプのゼクビールに分があると考えます。バッフロンとゼクロムを中心として、EXを狩ることを前提として組んでいけば、かなり勝率は高いと思います。ワンキルを恐れて使用しないか、昨年のmepoさんのようにワンキルのピンチを乗り越えて栄冠をつかむか、選択に悩んでいる方も多いかと思います。
4番手は、ビリジオンEXゲノセクトEX、第1回で解説したので詳細は省きますが、関西のジムチャレでよく見かけました。ビリジオンEXのエネ加速がうまくいけば、ゲノセクトEXとGブースターを組み合わせで相手ポケモンをせん滅することもできるため、今後も一定数はいると思います。Gブースターをダークトリニティで拾えるので、エネ加速さえしっかりできれば勝っていけるデザインに仕上がるのではないかとも思っています。
後は、ざっと可能性のありそうなのを上げると、ダークライ系統【バッフ、アブソル、ハンマータイム】、ギギギコバル、BW9シンボラーアメモースヤブクロン、フワライド起用のアンチプラズマ団、カメケル【カメキュレ】、ガブチルランドEX等でしょうか。
特にギギギコバルは方々で必ず1人は見かける印象でした。ただ、鏡とうまく噛み合って完封する場面もあれば、コバルEXをバングルキュレムに一撃で倒されたり、ビクティニEXに一瞬で焼かれたりと難しい場面も見かけました。地雷のままで終わるのか、ここらで一花咲かせるのか注目のデッキタイプです。
ここまで、いつも通りつらつらと書いてきました。発売直後から約10日間程度の期間の中で実際に見たり対戦したりしていく中で感じたことを記事にしていったつもりです。
尚、あくまで個人の主観で書いていることですので、ご自分の感覚と違う点についてはご容赦下さい。また、情報操作等の意識はそんなになく、昨年のこの時期極端にデッキ考察やレポートが減っていった事に対するアンチテーゼとして、駄文ですが書いてきました。
情報を封鎖したいと考えられる方々の心理も最もですが、それでは地方勢があまりに不利だなぁと思い、環境初期のこの時期ならさほど影響はなかろうと思い、自分の見聞を伝えて来たつもりです。今後のBW9環境の研究の一助となれば幸いです。
おそらくトータルで50人近い方のデッキを、ざっととはいえ、見ることができましたので、BW9環境雑感第4回となる今夜は、BW9環境におけるメタゲームについて考察していきたいと思います。
もう今さら言うことは無いかとも思いますが、BW9環境におけるトップメタはプラズマ団デッキです。ただし、もう少し正確に述べると、以前私が使用していたようなキュレム単タイプでケルディオキャンセルを前提としたプラズマ団デッキにはあまり人権はなく、いれかえ、キャッチャー、スクラッパー等のリソース管理をシビアに要求される、ボルトキュレムタイプのプラズマ団デッキがトップメタであると認識するべきだと考えます。
私がケルキャンタイプのデオキュレムを使って勝ち進んだ当時は、BW8発売直後で、その有用性にまだ気付いていない方も多く、また、ケルディオEXを一撃で倒せるアタッカーもいなかったため、このデッキタイプが活躍できましたが、現在の環境ではツールスクラッパーを2つ以上積むことが当たり前となっており、また、バングルPSキュレムやゲノセクトEXによって、ケルディオEXを簡単に落とすことができるため、ケルキャンを過信すると痛い目に遭うこと必至です。
第6回のみらチャン杯で上位入賞した、サタンさんや寒天さんのデッキ構成を見ても、いれかえ4積みでリソース管理がシビアな構築になっていることは一目瞭然でしょう。
また、EXポケモンがバングルの標的になるため、ボルトルギア型もあまり見かけなくなっていました。まだまだそのデッキパワーに疑う余地は無いと思うのですが、ボルトキュレム型のスピードに負けることを早くも悟ったのか、使用者が少なかったことが印象的でした。
次に2番手に来るのは、ダークサザン系統かと思います。みらチャン杯では意外と選択者が多く、対戦した方、観戦した方含めて少なくとも10名近くがこのデッキを選択しておられました。
デッキの根幹であるサザンドラ、ダークライEX、ヤミラミあたりは、不動ですが、タッチのポケモンがBW8環境でよく見られたケルディオEXではなく、新弾の目玉ポケモンの一つであるビリジオンEXやPSキュレムを意識したギラティナEX、また白銀の鏡をタッチ【or2積みくらい?】で使うシンボラーBW5、PSアブソル、ミューツーEX、ゲノセクトEX等多様で、エネもブレンドに加えてプリズムまで投じているものもあり、デッキの型の進化を感じさせられました。
自分も関西遠征の終盤で使ってみましたが、テクニカルで頭を使うものの、トランスが便利で、状態異常を回復できるギミックがあるため、強いと思いました。ジュニアの部でうちの息子とユイさんのミラー戦を観戦する場面があったように、中級者にも扱いやすく、サザンが立てば一気に逆転できる可能性があるのも魅力です。
3番手は、狙っている方も多いと思うビール系デッキです。おそらくレックビールの強さを強調する方が多いと思いますが、シルバーバングルの影響でガブチルがにわかに活気づいている現状を見返すと、レックウザEXが狙い撃たれる可能性もあり、バッフロンを起用するタイプのゼクビールに分があると考えます。バッフロンとゼクロムを中心として、EXを狩ることを前提として組んでいけば、かなり勝率は高いと思います。ワンキルを恐れて使用しないか、昨年のmepoさんのようにワンキルのピンチを乗り越えて栄冠をつかむか、選択に悩んでいる方も多いかと思います。
4番手は、ビリジオンEXゲノセクトEX、第1回で解説したので詳細は省きますが、関西のジムチャレでよく見かけました。ビリジオンEXのエネ加速がうまくいけば、ゲノセクトEXとGブースターを組み合わせで相手ポケモンをせん滅することもできるため、今後も一定数はいると思います。Gブースターをダークトリニティで拾えるので、エネ加速さえしっかりできれば勝っていけるデザインに仕上がるのではないかとも思っています。
後は、ざっと可能性のありそうなのを上げると、ダークライ系統【バッフ、アブソル、ハンマータイム】、ギギギコバル、BW9シンボラーアメモースヤブクロン、フワライド起用のアンチプラズマ団、カメケル【カメキュレ】、ガブチルランドEX等でしょうか。
特にギギギコバルは方々で必ず1人は見かける印象でした。ただ、鏡とうまく噛み合って完封する場面もあれば、コバルEXをバングルキュレムに一撃で倒されたり、ビクティニEXに一瞬で焼かれたりと難しい場面も見かけました。地雷のままで終わるのか、ここらで一花咲かせるのか注目のデッキタイプです。
ここまで、いつも通りつらつらと書いてきました。発売直後から約10日間程度の期間の中で実際に見たり対戦したりしていく中で感じたことを記事にしていったつもりです。
尚、あくまで個人の主観で書いていることですので、ご自分の感覚と違う点についてはご容赦下さい。また、情報操作等の意識はそんなになく、昨年のこの時期極端にデッキ考察やレポートが減っていった事に対するアンチテーゼとして、駄文ですが書いてきました。
情報を封鎖したいと考えられる方々の心理も最もですが、それでは地方勢があまりに不利だなぁと思い、環境初期のこの時期ならさほど影響はなかろうと思い、自分の見聞を伝えて来たつもりです。今後のBW9環境の研究の一助となれば幸いです。
コメント
環境に関する内容の記事が、非常に参考になります.
リンクを頂きます.
よろしければ相互リンクをお願い致します.
そんなに強くもないオヤジプレイヤーの戯れ言ですが、そう言って頂けるとありがたいです。こちらも相互リンク頂いていきますね。
この記事見て、レックビールをゼクビールに作り替えちゃいました!
デッキスペースはやや厳しめですが、夢を感じるデッキですね(^w^)
うちの息子がバッフ2、ゼク2、ミュウツーEX2とシラス-ビール4ラインのデッキで、20数名のジムチャレでベスト4まで勝ち残っていました。ゼクEXは今回採用しませんでしたが、150打点が便利な環境ですので、【サザン、カメ、PSキュレム等】採用の余地はあると思います。まだ環境初期なので、何とも言えませんが、お互い試行錯誤していきたいですね。
BW9はメタがないと言えるかなというのが今の感想だったりします。
どのデッキにでもチャンスはあるのではないのでしょうかってことですね!
そういって頂けると励みになります。この後のエントリに書いていますが、自分はチーフさんの考察記事が好きで、その真似をしているイメージです。最近はチーフさんも【mepoさんも】仕事がお忙しいようで、以前のようにじっくりとデッキ考察等を書かれる事が少なくなっているのが残念です。
ちなみに、自分も4月から職場環境がガラッと変わり、今までのように更新していくのは厳しい状況になりそうです。
みらチャン杯やカーニバルでお会いできるのを楽しみにしています。